2つの川が運んできた養分たっぷりの土壌!

新戒ねぎが他の産地と比べておいしいのは、適度な雨とある程度の風があり、ねぎの栽培に風土が適しているからです。また、新戒地区は利根川と小山川との間に位置しており、昔は2つの川がよく氾濫していました。川は養分がたくさん含まれた土を運んでくるので、氾濫する度に、その土が新戒の大地に蓄積されたといわれています。その際、土だけではなく砂も混ざっていたため、土地の水はけが適度によくなり、ねぎには最適な土壌になったというわけです。

新戒ねぎを育てる肥沃な土

金属がすり減るほど硬い土だから、ねぎが甘くなる!

新戒ねぎの甘さの秘密は、この地域の硬い土にあります。野菜は、ある程度ストレスを与えないと甘みが出てきません。新戒地区の土は硬くて育ちにくいため、ねぎにストレスがかかって甘くなるのです。この土がどのくらい硬いのかというと、金属がすり減るくらいです。

新戒ねぎは、品種では「根深ねぎ」で、白い部分を伸ばすように育てます。このために必要な作業を「泥寄せ」といい、泥を寄せて、日光が当たらないようにするので、長く伸びて、色は白くなるのです。泥寄せには、耕運機のような機械を使います。機械の先には金属製の爪が付いていますが、その爪がすり減ってしまうくらいに土が硬く、農家にとっては手ごわい相手です。

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